出会いはいつも突然に


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仕事帰りにタクシーに乗って、びゅんっとイーストコーストパークまで。

なんだかシンガポールが息苦しい。

夕暮れが夜に変わって、コンテナ船のロマンチックな夜景をただただ2時間眺めてた。

ひととおり落ち着いてから、パークウェイパレードでごはんでも食べようと、地下のフードコートで、パンミーを一人ですすっていたら、

緑のTシャツにランニングパンツにリュックを背負った、明らかに場違いな白人が、各お店をキョロキョロしながらうろついていた。これはなんだとか、ところ構わず店員さんとか食べてる人に聞きながら。そしてみんな非常に困惑している様子。

観光客が、マリンパレードに迷い込んできたのかしらと気に留めないでいたけど、行ったり来たり、ウロウロウロウロしていた。

と、思ったら、20分後くらいに、何かの麺を頼んだらしく、トレーを持って、こっちに向かって歩いてきた。

時は夜の9時。

フードコートには人はまばらで、ほとんどの席が空いていたのに、なんか・・・こっちにやって来る??

と、思ったら、私の前の席にトレーを置いて、横にあった空のお皿を手でよけたと思ったら、ガッシャーン!!とお皿が床に落ちてしまった。呆気にとられるフードコート内の人目を気にせず、私の前に座ったかと思ったら、

「What a strange place!!」

と、いきなり文句を言いはじめた。

「なんて奇妙で、うるさいし、小綺麗じゃないんだ!」

と。

びっくりした私は、

「Are you a touriest?」

と聞くと、「Yes」というので、

「ここはね、ローカルが食べに来るフードコートで、食べ物も安いし、小綺麗なレストランとかバーだったら、道沿いにたくさんあるのに」

と言ってみたら、白人は目を丸くして、

「You are elegant.」

と。いきなりのナ、、、ナンパなのか?!汗

そしてとりあえず私のパンミーが食べ終わるまで、この奇妙な白人となぜか食事をともにすることになる。

 

聞いてみたら、彼はスイスに住むルーマニア人で、六ヶ月のヨーロッパ〜アジアへの一人旅の途中らしい。

昨日はマリーナ・ベイ・サンズに行ったらしいが、なぜか今日はマリンパレードにひとりで迷い込んでいる。4日間のシンガポール滞在の2日目らしい。

箸が使えないらしく、麺をすくえてないし、そもそもおいしそうな麺じゃないし、食べながらもずっとフードコートの文句を言っているから、

「あなたのような人はきっと、クラークキーとかボートキーとかの川沿いのオシャレなレストランに行ったほうがいいと思う!」

と咳ごみながら話す私に、おもむろにビニール袋に入った瓶を渡してくれたのだけど、よく見ると、ヨーロッパのどこかで買ったかのような咳止めだった。

あやしい茶色の液体が入っていて、絶対に危ない、と思いながら勧められるがまま、ひとくちなめてみたら、ペパーミント味のおいしいシロップだった。

ルーマニア人は、

「仕事はもう存在しないようなものだ」

とか

「言葉ですら、もう存在しないようなものだ」

と、訳のわからないことを言っていたので、長く一人で旅をしてて、おかしくなっちゃったのかなと思ってしまった。

パンミーを食べ終わったので、

「私は帰るけど、大丈夫よね?」

と聞くと、大丈夫だというので、「it was nice to meet you」と言って、私はフードコートを後にした。

 

一日を締めくくる強烈なインパクトが、なんだか息苦しさをすっかり吹っ飛ばしてしまって、逆にどっと疲れてしまった。

あのルーマニア人には、きっと、シンガポールはせこせこしたものすごいアジアに見えたんだろうな。笑 ヨーロッパの優雅さとはそりゃあ違うでしょうよ。ヨーロッパの人にはアジアって、そんなふうに見えるんだろうか。

もう会うことはないだろうけど、彼の旅が安全でありますように。von voyage!

 

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