海外から見る日本


China town, Singapore

日本のスタンダードが世界のスタンダードじゃない、と私は常々思っている。

海外で働いてもう7年を過ぎて、時々声を大にして言いたくなる。

日本人はもう少し「待つ」ということを学んだほうがいいと思うし、外国人はもう少し「急ぐ」ということを学んだほうがいい。

これは、各国の教育レベルとか仕事のレベルに起因するものだと思うけど、日本は全てにおいて本当にレベルが高い。サービスのレベルも外の世界から見たら尋常じゃないし、日本にいたら気づかないかもしれないけど、日本の教育制度はすばらしいと思う。

私はすっかり日本人には見られないけど(笑)、それでも日本人でよかったなと思う場面が多々あって、日本人としてのマナーや気遣い、道徳観念etc、日本人として生まれたことは、とてもラッキーだと自分で思うし、大学まで行かせてくれた両親に心から感謝してる。それに私は恵まれていると思う。

海外から日本を見ていると、あるいは、海外で日本人を見ていると、思うところも多々あって、時々取引先の方から聞く「なんでできないんですか?!」「~って当たり前じゃないですか?!」etcというセリフ。日本人同士ならもちろんこのセリフは通じると思う。けど、日本人以外の海外の人にはあんまり通じないことを、私は日本にいる日本人の方たちにわかってもらいたい。

もちろん、ローカルの人たちをコントロールして、仕事させて、教育するのが海外で働く日本人の役割で、その為に就労ビザが出てることは十分に理解してる。けど、定時になったら2分もたたないうちに帰っちゃう彼ら(シンガポールは違うけど。)に、「今これ緊急で日本側が困ってるから、対応してから帰って」と言っても、「Oh, tomorrow lah(明日やるよ~)」と返事が返ってくることが普通で、コトの重大さを理解して対応してくれるのは、東南アジアの場合、海外留学してた人や先進国やその他の国に旅行とかで何度も行ったことのある人とか、ちょっと裕福でレベルの高い人たちくらい。

そういう人たちは、外の世界を見ているから、自分の国以外のスタンダードを多少なりとも理解しているのだと思う。でも、外の世界を見たことのない人たちは、依然として、定時は定時だし、今日やらなくたって死ぬわけじゃないじゃん、ということなんだろう。何度、頭を抱えて、何度、ローカルとバトルしたことだろう(笑)そして理解されずに、日本側もぎゃーぎゃーうるさいし、結局一人で対応しなきゃいけなくて、悔しくて泣いたことも沢山ある。

China town, Singapore

日本人は仕事が何よりも一番大切な人が多くて、でも海外の人はそうではない。

彼らにとって大切なのは、家族であり、恋人であり、趣味の人もいるかもしれないし。でもとにかく、彼らの人生において一番大切なのは仕事ではない。

私は海外にいて、確かに日本は素晴らしいと思うけど、必ずしも日本が一番ではないと感じることがある。そして、日本だって、海外から学ばなきゃいけないことがあるんだって思う。

例えばバリに住んでいたころ、バリの人たちが、自分の為に買ってきたキャンディーを、周りの人に必ず配るってことがあった。せっかく自分が食べたくて買ってきたのに、みんなに配っちゃったら、自分の分が一個とかになっちゃうじゃん?と聞くと、バリではひとり占めするのがよくないことなんだよと教えられた。

食べ物をシェアすることはもちろんだけど、彼らは自分の思っていることとか、自分が抱えている問題を、友達や家族にシェアすることがとても上手だし(いい意味でも悪い意味でも彼らはおしゃべりが大好き)、人との繋がりをとても大切にすると思う。私がマレーシアへ引っ越した後も、時々「元気?」というメールをくれるのは、日本の友達よりもバリ島やジャカルタに住むインドネシア人の友達がほとんどで、(彼らが暇だから、という話は置いといて。笑)遠く離れていても時々私を思い出してくれることが純粋にうれしいなぁと思った。人との繋がりが希薄になってしまった日本人が、忘れてしまったものを、彼らはまだもっているというか。

China town, Singapore

マレーシアでは、初めて華僑の人たちと働いて、彼らのお金に対する貪欲さに圧倒され、これは日本人も学ぶべきじゃないかなと思った。

彼らにとって「ビジネス」は、机上のマネーゲームのような感じがしてならなかったし、「いかに自分の手を煩わせずに、プロフィットを上げるか」を考えることに長けていて、海外に長く住んでいてもニホンジンである私はこの考えが初めどうして受け入れられなかった。お客様至上主義の日本のビジネスだと、小さな案件とかも、できる限り対応しようとすると思うんだけど、マレーシアでは、そういうのは自分たちの仕事じゃないし、そういうのを専門にやってる業者があるから、そこにさせればいいんだよ、と普通に冷たくいい放たれたりする。ニホンジンの「頑張れば何とかなる」精神は到底、彼らには理解不可能のようなもので、逆に日本人も彼らのように働くことができたら、深夜まで残業とかなくなるんだろうなぁとか思ったり。

実際、日本人は世界レベルで見ると全体的に裕福だけど、一部の成功したチャイニーズのほうが、遥かにオカネ持ってます。その為にはあんなふうになんなきゃいけないんだろうなと思うと、私には無理かなと思いますけどね。

チャイニーズの人たちにとってオカネが大切なのは、「お金はバケツに入っている水のようなもので、それを柄杓ですくっても、バケツの中にはまだ水が残っているでしょう?チャイニーズにとっては、その水を2代、3代先の世代に残していくことが大事だって言われているんだよ」と、かつてチャイニーズの友人に聞いたことがあります。お金が大切なのは、家族のためで、チャイニーズの人たちの家族を大切にするという姿勢は見習いたいなと思ったりもします。これは後日また改めて書こうかなと思いますが、家族っていいなって、彼らを見てると思います:)

日本は素晴らしい、だけど、けして一番ではないと思う。だから、海外にくる日本人や海外と取引している人たちに分かってもらいたい。日本の教育レベルってすごく高いし、他の国の人が日本人と同じように働けるわけではないし、ましてや文化や価値観が異なっているということ。そこに日本のスタンダードを押し付けるのはよくないよ、と。

私は海外で日本と関わる立場にいながら、日本と海外のいいところを尊重しつつ、バランスの取れた人でありたいなと思っています。

★写真はシンガポールのチャイナタウンより。

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